健脚コース 稲荷山散策ルート 所要時間:約135分 稲荷神の降臨地である稲荷山。まるで別世界にきたかのような朱塗りの千本鳥居をぬけいざ「お山めぐり」一周約4キロをゆっくり廻れば丁度良い運動にもなります。時簡があるなら是非、伏見稲荷大社の真骨頂とも言えるお山めぐりをどうぞ。 (A)伏見稲荷大社 本殿 伏見稲荷大社の本殿は国の重要文化財建造物。社殿建築としては大型に属し、装飾、特に“懸魚”の金覆輪や“垂木鼻”の飾金具、それと前拝に付けられた“蟇股”等の意匠に安土桃山時代へ向かう気風がみなぎり、豪放にして優華な趣をただよわしています。 徒歩5分 (B)伏見稲荷大社の千本鳥居 伏見エリアおよび、京都をも代表するシンボル的存在の伏見稲荷大社の「千本鳥居」。境内の後方にある稲荷山の奥宮から、奥社に続く参道を覆うように立ち並んでいます。鳥居を奉納することにより、願いが「通る」という語呂合わせから生まれた信仰だと伝わり、願いが「通る」たびに鳥居を大きなものに変えて奉納するという風習もあります。写真や映像でもよく目にする光景ですが、実物は想像以上に神秘的で別世界に来たような心地になります。 徒歩10分 (C)伏見稲荷大社の奥社奉拝所 奥宮より千本鳥居を潜りぬけると、奥社奉拝所が現れます。命婦谷(みょうぶだに)と称されるところで、稲荷山三ケ峰が、この社殿の背後にあり一般には奥の院と呼ばれています。この神社はお山の神々を離れた場所からお祈りするために設けられたもので、拝殿・本殿・稲荷大神の鳥居と一直線でお山の神様に遥拝します。社殿は室町時代・明応年間(1500年頃)の創建です。 徒歩5分 (D)おもかる石 広い境内を誇る伏見稲荷大社は、山頂まで登って全部見て回るのはなかなか大変。その中でも、千本鳥居を抜けたところにある奥社は必見。ここまで来たら、奉拝所の横にある「おもかる石」をぜひお試しを。灯籠の前でまず願いごとをして、灯籠の頭の部分(空輪)を持ち上げます。自分が予想していたよりも軽いと感じたらその願いごとは叶い、重いと感じるようであれば願いごとは叶わないと言われています。 徒歩20分 (E)四ツ辻 伏見稲荷大社参道の途中にある、「四ツ辻」。参道屈指の絶景スポットです。初夏になると若葉が茂り、さわやかな風が通り抜け、秋になると色鮮やかな紅葉と鳥居の組み合わせが見事です。山麓から登ると塚があったり、鬱蒼とした森が広がっていたりと、ちょっと怖い雰囲気も漂いますが、参道も含めたすべての雰囲気こそがお稲荷さんの醍醐味。ここでひと呼吸して、山頂を目指してみては。 徒歩10分 (F)荒神峰 稲荷山の散策ルートの中でも、特におすすめは四ツ辻からさらに歩いたところにある荒神峰。田中社の裏手に位置するこの場所は知る人ぞ知る穴場のビューポイントで、四ツ辻からは見られない京都市内の北の方までが展望できます。訪れる人が少ない分、眺望を独り占めにできます。麓からはのんびり歩いて1時間ほどの距離になるので、歩きやすい格好で登ってください。 徒歩25分 (G)一ノ峰のおみくじ 稲荷山の最高峰、標高233メートルに位置する「一ノ峰」。ここを末広大神と崇める信仰がありますが、これは親塚を建てた以前から続く信仰だそうです。そのためさ神蹟改修を示す親塚裏面に「末広社」という刻時が見出せます。参拝所を右手に進むと、セルフ式のおみくじを引ける場所があります。ここのおみくじはよく当たると評判。片道40分かけてでも、行く価値アリです 徒歩10分 (H)御劔社(みつるぎしゃ)と雷岩 伏見稲荷大社の、山頂の手前にある「御劔社」。下鴨神社のご祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀っており、そのすぐそばには乗用車ほどの大きさの岩「雷岩(御劔石)」があります。この大岩には昔から頻繁に落雷があったことが名前の由来です。雷と言えば、上賀茂神社のご祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)の名前が浮かびますが、その母神こそが玉依姫。そのことから、息子である雷の神様が母神に会いにきているために落雷があるのだという伝説も。神代の話が身近に感じられるスポットです。 徒歩5分 (I)薬力社 稲荷山の四つ辻と一ノ峰の間にある神社で、名前の通り、薬や健康にご利益があるといわれています。その近くにあるおせき大神はのどの神様として知られ、歌舞伎役者もお参りに訪れるとか。珍しい、親子の狐一対の石像もあります。そばには「薬力瀧」という滝もあり、滝行もできるようになっています。ご神水は手押しポンプの井戸から汲むこともできますので、パワーチャージに訪れるのもおすすめです。 徒歩45分 (J)末廣大神の狛蛙 伏見稲荷といえば眷属のキツネが有名ですが、実はこの付近にもカエルの像が。なかでも末廣大神がおすすめです。山内を八島ヶ池から三ツ辻方面に向かう道中にある社で、鳥居の前には堂々たる姿のカエルが狛犬のように鎮座。背中に小さな子カエルがそれぞれ2匹ずつ乗っているので後ろも必見です。鳥居の中央には、「福かえる」と名付けられた賽銭箱があり、縁起物のカエルらしいお社になっています。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it